アメリカの小学校理科教科書における「数学的な活動」の特徴
『日本科学教育学会研究会研究報告 科教研報』,Vol.28,No.3,19-22頁,日本科学教育学会,上越教育大学
中学校理科において生徒は,数量的な扱いに困難を抱えている。この状況を打開する糸口を探るため,アメリカの2社の小学校理科教科書に記載されている「数学的な活動」を調査し,次の3点を明らかにした。1)科学的文脈の中で数学的活動が設定されているが,対応する科学概念を習得していなくても活動を遂行できる。2)一つの活動を遂行するのに必要な数量的要素が少なく,特定の要素の育成に焦点化されている。3)学年に応じた難易度の数学的活動が行われている。
関口響祐,稲田結美