学術論文

基本情報

氏名 杉田 正明
氏名(カナ) スギタ マサアキ
氏名(英語) SUGITA Masaaki

名称

2019 世界選手権大会で優勝したトランポリン競技選手のパフォーマンス向上過程における事例研究(査読付)

単著・共著の別

共著

発表年月

2022/04

発表雑誌又は発表学会等の名称

トレーニング科学34(1):61-71,2022.

概要

本研究は, 2019 年世界トランポリン選手権において団体競技優勝, 個人競技準優勝を獲得しているトップアスリート 1 名を対象とした. 1 年 7 ヶ月間の選手, コーチ間のコミュニケーション過程を言語化し, 測定データをもとに技術的要因, 体力的要因の変化を示すことで合理的なコーチングに資する実践的知見を得ることを目的とした. 方法としては, 練習強度を把握するために月毎の練習回数を記録した. また, 自転車エルゴメーターを用いた無酸素性パワー向上のためのトレーニングを行い, トランポリン競技での影響を評価するために10 種目の滞空時間減少率を算出した. その結果, 自転車エルゴメータで測定された平均パワー(W/kg)は 2018 年 11 月 30 日時点では 7.6(W/kg)であったが,2019 年 11 月 20 日時点では, 8.3(W/kg)と向上していた. 10 種目の跳躍時間減少率は, 14.9%から 6.4%に改善された. 月毎の練習回数に加えて 1 回の練習でトランポリンに上がった回数を記録することで練習強度の把握が容易になる可能性が示唆された. また, 無酸素性パワーを向上させることでトランポリンで
の連続した種目の後半においても跳躍時間減少率が抑えられる可能性が示された. これらの結果は, トランポリン競技の競技力向上に貢献し得る可能性があることが示唆された.

共著者

新谷 昴・土井畑知里・杉田正明

掲載ページ数

トレーニング科学34(1):61-71,2022.