学術論文

基本情報

氏名 杉田 正明
氏名(カナ) スギタ マサアキ
氏名(英語) SUGITA Masaaki

名称

Perilla Oil, An Omega-3 Unsaturated Fatty Acid-Rich Oil, Enhances Diversity of Gut Microbiota and May Relieve Constipation in Sedentary Healthy Female: A Nonrandomized Placebo-Controlled Pilot Study.(査読付)

単著・共著の別

共著

発表年月

2023/06

発表雑誌又は発表学会等の名称

Dietetics 2023, 2(2), 191-202; https://doi.org/10.3390/dietetics2020015

概要

本研究は、えごま油摂取によるオメガ3不飽和脂肪酸が腸内細菌叢と便秘に及ぼす影響を検討した。8人の座りがちな女性が、8週間のえごま油(OIL)およびプラセボ(PLA)介入フェーズからなる非ランダム化プラセボ対照パイロット試験に参加しました。各段階の間には、10ヶ月のウォッシュアウト期間が設けられた。参加者全員は、OIL相では9gのえごま油含有ゼリーを、PLA相ではプラセボゼリーを摂取した。両期とも、腸内細菌叢、α-多様性、便秘のスコアを介入前と介入後に測定した。腸内細菌叢の多様性を示す重要な指標であるα-ダイバーシティは、OILのみでは介入前(3.8±0.3)に比べ介入後(4.5±0.1)有意に増加した(p = 0.021)。注目すべきは、10ヶ月のウォッシュアウト期間後もα-diversityのレベルが維持されていたことである。酪酸産生菌であるLachnospiraceae(%)は、OILでは変化がなかったが、PLAでは介入前(20.1±7.0)に比べ介入後(15.1±4.8)有意に減少した(p = 0.040).また、OIL期のみ便秘スコアが有意に、または減少する傾向にあった(p < 0.05, p < 0.1)。結論として、8週間のえごま油補給は、腸内細菌叢の多様性を高め、定着させ、便秘を解消する可能性があることを示唆する。

共著者

Aki Kawamura  and Masaaki Sugita

掲載ページ数

Dietetics 2(2) : 191-202, 2023.