学術論文

基本情報

氏名 杉田 正明
氏名(カナ) スギタ マサアキ
氏名(英語) SUGITA Masaaki

名称

Reconstruction of walking motion without flight phase by using computer simulation on the world elite 20km female race walkers during official race.(査読付)

単著・共著の別

共著

発表年月

2020/12

発表雑誌又は発表学会等の名称

Gazzetta Medica Italiana- Archivio per le Science Mediche

概要

本研究の目的は、flightフェーズを伴わない歩行動作の基礎的資料を得ることである。2005年および2007年に開催された世界陸上競技選手権大会の女子20kmWの公式競技において収集した22名の世界エリート女子歩行者の3次元全身座標データを用いて、2種類のコンピュータシミュレーションを実施した。その結果、ほとんどのエリート選手においてリカバリーフェーズ時間がサポートフェーズ時間よりも長くなっていることが明らかとなった。そこで、エリート競歩選手のリカバリーフェーズをサポートフェーズの時間と同じにすることにより、フライトフェーズを減少させるシミュレーションを行ったところ,リカバリーフェーズがサポートフェーズの時間よりも長いことが分かった。また、サポートフェーズの開始を対側脚のリカバリーフェーズの開始と同じにすることで、フライトフェイズを減少させるシミュレーションも行った。その結果、リカバリーフェーズを短くするシミュレーションでは、歩行速度は実データと同じであった。しかし、股関節と膝関節の関節トルクは実測値より大きくなった。さらにサポートフェーズの時間を長くしたシミュレーションでは、歩行速度は実データと同じであった。膝伸展筋と股関節屈曲筋のトルクは実測値よりも小さく、サポート期終盤の足首と膝の関節トルクが実測値よりも大きくなり、リカバリー期初期の大きな前方遊脚速度に寄与していることが明らかとなった。

共著者

Koji HOGA-MIURA, Ryotaro HIROKAWA, Masaaki SUGITA, Yasushi ENOMOTO, Hirosuke KADONO, Yuta SUZUKI

掲載ページ数

印刷中