本研究では,深部体温測定可能なCorTempとe-Celsiusの妥当性の確認を行うとともに,摂取した際の機器間の違いについて調査することを目的とした。実験①として,両機器のカプセルと基準温度計を熱湯の入ったコップに入れ,温度が自然と低下していく際の測定を実施した。また,実験②として,男性1名にカプセルを摂取させ,運動中の深部体温の測定を行った。実験①においてCorTempとe-Celsiusの両機器と基準温度計の間に強い相関が見られた(P<0.001)。実験②においては機器間に平均で0.48±0.19°C,最大値で0.88°Cの差が見られ,e-Celsiusの方が低い値で推移していた。以上の結果から,CorTempとe-Celsiusの測定値には妥当性があるものの,摂取した際にはカプセルの位置などにより測定値に差が見られる可能性が確認された。