学術論文

基本情報

氏名 杉田 正明
氏名(カナ) スギタ マサアキ
氏名(英語) SUGITA Masaaki

名称

高校男子長距離走選手の試合期における酸化ストレス、心理的状態及び主観的コンディションに関する研究(査読付)

単著・共著の別

共著

発表年月

2020/02

発表雑誌又は発表学会等の名称

スポーツパフォーマンス研究12:57-71, 2020

概要

主観的コンディションとの変化からコンディショニングのための客観的指標として利活用するための知見を得ることを目的とした。期間は 5 週間週 1 回、酸化ストレス度(d-ROMs)、抗酸化力(BAP)、POMS、毎日の項目として主観的コンディション、睡眠及び練習状況のアンケートを実施した。d-ROMs の平均値は各測定日とも 300U.CARR 以上を示したが、大会を控えた第 5、6 週の測定日にかけては有意な低下(p<0.05~0.01)を示した。潜在的抗酸化能(BAP/d-ROMs)の経時的な推移を各選手の最大値を 100%とした相対値として検討すると、A 選手の推移は測定期間中右肩上がりの推移を示し、大会結果との関連を得た。酸化ストレスの評価はトレーニング状況や怪我などの影響を反映していることが示され、心理的状態とともに評価することで、より詳細にコンディションを把握することが可能であることが示された。また、酸化還元バランスを評価する BAP/d-ROMs が最もコンディショニングや競技パフォーマンスを予測する指標として有用であり、その評価については競技レベルを考慮することの必要性が示唆された。

共著者

谷口耕輔、杉田正明

掲載ページ数

スポーツパフォーマンス研究12:57-71, 2020