トランポリン選手35名に対してスポーツ歯学の認識調査を行った結果,講義前は興味があるもののその認知度は低かったが,講義後には多くの選手が強い関心を持つようになった。本調査の対象は,日本や国際大会などで活躍する選手達であり,運動機能,姿勢,反射と顎口腔系との関連など,歯科・医科学分野への関心が高かった。講義を通して,チームデンティストとしてフィールドへ出向くとともに講義を積極的に取り入れることが有益であると感じた。また,スポーツ選手に対してスポーツ歯学の講義をすることは,外傷予防を含めた健康管理や選手の強化・育成の充実,ならびにスポーツ歯学発展のために非常に有意義であると考える。