L.v.Beethovenの作品に示された対位法的書法の研究 ~フーガ書法あるいはフーガ技法をめぐる~ (査読付)
武蔵野音楽大学大学院
L.v.Beethovenは、和声様式の時代の中にあってフーガを独立の形態としてJ.S.Bachが築き上げたフーガ形式に融合させ、それに新しい書法や技法を取り入れ、彼独自のものとして発展させた。本論文では、フーガ形式を説明し、彼のピアノ・ソナタop.106の最終楽章のフーガをモティーフ別に分析し、調性の問題をバルトークの音組織表と関連付けて考察する。そして、Beethovenのフーガに対する精神の意義を探求する。
全114ページ。