その他の研究業績等に関する事項

基本情報

氏名 舟橋 厚
氏名(カナ) フナハシ アツシ
氏名(英語) FUNAHASHI Atsushi

翻訳書、学会発表、講演等の名称

動物介在教育・療法学会学術研究大会(東京)「自閉症児への動物介在療法の効果に関する定量的研究 -笑顔生起とface to face behavior の同期ー」

その他分類

国内学会発表

単・共の別

発行または発表の年月

2017/11

発行所、発行雑誌等又は発表学会等の名称

動物介在教育・療法学会

概要

これまでに自閉症スペクトラム障がいのある子ども(ASD児) の快感情について快感情の最も一般的かつ主要な指標である笑顔 (smile) に着目し、動物介在療法を目指した動物介在活動(animal-assisted activity: AAA) やロボット介在療法を目指したロボット介在活動 (robot-assisted activity:RAA) 中のASD児に生起する笑顔を笑顔識別インタフェースで定量的に解析した。そしてASD児がAAAのセッションを4~5 回体験すると、ASD児のsmile 量(秒)やpositive social behavior(PSB)量(秒)はともに増加し、smile量が増加するとsmile に同期して生起するPSBも増加し、一方、negative social behaviors  (NSB) は減少することを定量的に明らかにした。さらに参加児童が自発的にロボットの顔部分を見つめるface to face 行動を「アイコンタクトに関連する行動」と定義し、RAA中の各被験児の笑顔とface to face 行動が同期して生起するかどうか を定量的に解析した。その結果、ASD児はRAA中において、普通児と同等の笑顔量を生起させるが、「他者とのアイコンタクト」の重要な指標であるface to face行動と笑顔との同期量については普通児と比較して著しく少なく、「社会的な」笑顔の獲得がASD児で未発達であることが示唆された。またRAAのセッションを継続すると、ASD児のface to face行動と笑顔との同期量が増える傾向があることが分かった。そこで本研究では、AAA中のASD児の動物とのface to face 行動と笑顔の生起が同期する程度が促進されるかどうかをASD児と普通児で比較検討した。

共著者等

舟橋厚、廣川暢一、青木健、伊東保志、鈴木健嗣

掲載ページ数