本研究は、学術論文2.と同様に修士論文で取り組んだ内容の一部を報告したものである。目的は、各体操を実施した際の運動強度を明らかにすること、各体操に含まれる複合動作を抽出し、その動作の運動強度について検討することであった。さらに、抽出した複合動作を上肢・下肢の動作に分割して、各々の運動強度についても検討した。その結果、3種類の体操を実施した際の運動強度は、「みんなの体操」において最も低値を示し、高齢者の運動指導において有用であることが考えられた。また、複合動作を分割した際の運動強度では、下肢の動作が生体負担に大きく関与していることが明らかとなり、対象者に応じて下肢の動作を除いた運動を実施することが望ましいと結論した。