女子剣道の誕生に果たしたしない競技の役割(査読付)
日本体育大学紀要 第42巻 第2号
戦後日本における女子剣道は、終戦直後において剣道の復活を果すべく試みられたスポーツとしての剣道、すなわち「しない競技」が男子のみならず女子に実施されたことで、それに通ずる剣道への関心が戦前においては剣道にほとんど携わることのなかった女子にも次第に抱かれ、昭和30年代頃から少しずつ剣道を行う女子が増え始め、その後の女子剣道の隆盛へと繋がっていったと追わねばならない。
新里知佳野、矢野裕介、高野一宏、八木沢誠
pp.79~89