人間による人間のためのサッカー競技の継承に向けて-サッカー審判員を取り巻く環境に着目して-
「ひすぽ」No104、スポーツ史学会
本稿では、「今、スポーツとは何かを問う」と題するテーマを受けて、『サッカー競技規則』を参照し以下の私論を述べた。「第5条・主審の決定」に明記された、「プレーに関する事実についての主審の決定は、得点となったかどうか、または試合結果を含め最終である」ことが確実に担保されるならば、人間とテクノロジーとの共生は、人間による人間のためのサッカーを次世代へと継承する一つの手がかりとなり得るだろう。
pp.4‐5.