成人アタッチメント研究の現状と問題―特性から関係性の概念へ―
東京都立大学心理学研究, 12, p. 29〜p.39
青年期・成人期におけるアタッチメント研究の現在の動向とそこに見られる問題点を明らかにしたものである。表象に注目したことで,実際の関係性との対応が不明瞭になったこと,形成,維持,変容,および予測力について不明確であり,また世代間伝達について十分に説明できないことを指摘した。青年期・成人期においても,アタッチメントを関係性の概念としてとらえ直すことの必要性について指摘した。
p. 29〜p.39