大学全入時代となり、一言で大学生といえども、生育環境や家庭の社会経済的地位などはますます幅広く多様になりつつある。そのため、大学生を一括りに論じることは難しくなり、その学生が置かれた文脈を考慮したジェンダー教育が必要である。
そこで本シンポジウムでは、個々の学生がキャリアデザインするにあたって、どのようなジェンダー教育が効果的であるかについて議論する。すなわち、企画者がいくつかの学生のモデルケースを設定し、それらのケースに対して、どのようなことを学生に考えさせるのがよいか、具体的な教育方針や実践されている教育方法などについて検討する。そしてそれらについて、指定討論者がコメントし、フロアも交えてさらに掘り下げて討論する。