[目的]本研究では理学療法学科学生のライフスキルの特性を検討すること,学業成績との関連性を明らかにすることを目的とした.[対象と方法]2年生70名と4年生78名を対象とした.日常生活スキル尺度(大学生版)の結果を学年間,加えて2年生は性別と学業成績で比較した.[結果]4年生と比較して2年生は,対人スキルである「リーダーシップ」と個人スキルである「前向きな思考」,「情報要約力」は低値を,対人スキルである「感受性」,「対人マナー」は高値を示した.学業成績には「計画性」が関連した.[結語]理学療法学科学生には社会スキルに加えて.行動に表れにくい個人スキルにも着目する必要性がある.また入学時に,「計画性」を高める指導が1年次の学業成績を向上させる可能性が示された.