体育系学生が、社会福祉施設での介護等体験の実習にあたって、必要な準備の示唆を得ることを目的に、 関東圏の施設等を運営する事業者360カ所を無作為に抽出し調査用紙を郵送した。その結果、準備に対して「非常に準備が必要」と「準備が必要」を併せた回答で最も高かったのは、体育系学生を受け入れたことのある施設では、「一般的知識」と「一般的行動」であった。受け入れたことのない施設では「施設機能の把握」であった。経験施設と非経験施設で最も差があったのは「施設機能の把握」であった。これらの結果から、現場に応じた専門的知識等の学習と共に、一般常識的な知識や行動に関する指導も重要であることが示唆される。