1~2歳児が、保育の場での自然発生的な遊び場面において「仲間と共通の物に関心をもつ」という行為に注目し、仲間と共通の物に関心を向けた際の物への働きかけ方を詳細に分析することによって、仲間と物との結びつきについて明らかにすることを目的とした。観察と詳細な分析によって、次のような結果が得られた。1)1~2歳児では、「仲間が使っている物」への関心が高い。2)それが物を介する仲間とのかかわりにつながっていると考えられる。3)仲間と同じ物(類似物)をもつ、同じ場を共有すること自体が、仲間とのかかわりを結びつけている可能性も示唆される。