1~2歳児の仲間とのかかわりにおける物の介在-仲間との模倣場面に着目して-
高崎健康福祉大学紀要 第10号
本研究は、1-2歳児の自然発生的な遊び場面において、模倣場面における仲間とのかかわりの中で物がどのように結びついているのかを検討した。その結果、仲間と同じ物(類似物)をもつこと自体が、仲間とのかかわりを結びつけるという、可能性が示唆された。また、この時期の子どもにとって、友達が持つ物を取ろうとする行為は、「友達と同じ物をもつ」ことへの要求から、友達の手から物を取るという行為になってしまうのではないかと考えられる。
p107~p117