母子のやりとりにおける関係の継続を目的とした乳児の行為の分析-乳児の母親とのモノを介するやりとりに着目して-
青山学院大学教育学会紀要『教育研究』第49号
乳児期における母親とのモノを介するやりとりに着目し、「三項関係」をモノを介する行為として捉えるだけでなく、そのやりとりの過程において、両者が何を共有し、そこにはどのような意図や行為の意味があるのかということについて検討を行った。その結果、乳児には、他者とモノを介するという行為そのものが目的ではなく、むしろ、モノを介することを通して、他者との関係の継続そのものを目的として、乳児が母親とやりとりを行っている様があることが示唆された。p39~48
p39~p48