母子のやりとり(turn-taking)における乳児からの働きかけ-働きかけの発達的変化の検討
青山学院大学教育学会紀要『教育研究』第48号
乳児期における母子のやりとりにおいて、重要な要素となると考えられる「乳児からの働きかけ」について、発達的な変容を検討した。その結果、生後4ヶ月頃の乳児からの働きかけが、やりとりを生じさせるきっかけになっていること、さらにその働きかけには、発達的な変化がみられることが分かった。また、乳児からの働きかけには、「他者の存在を求める」「他者とのやりとりを求める」「伝達意図が含まれる」という大きく3つのカテゴリーに分かられることが示唆された。
p69~p80