学術論文

基本情報

氏名 齊藤 多江子
氏名(カナ) サイトウ タエコ
氏名(英語) SAITO Taeko

名称

4年制保育学生の一般職就職に至る決定要因に関する研究「(査読付)」

単著・共著の別

共著

発表年月

2023

発表雑誌又は発表学会等の名称

日本体育大学紀要、52巻

概要

近年,少子化の中にあっても保育ニーズは増えており,保育者不足が大きな社会問題になっている。保育者不足を解消する手立てを模索するために,保育者の離職に関する研究や潜在保育者への調査が進められ,離職の要因は明らかにされてきた。その中で,保育者不足を解消するための手立てには離職を防ぐほかに,保育者養成校の学生の保育職への就職率を上げることが考えられる。しかし,保育者養成校を卒業する学生の中で,保育職に就職をせず一般職に就職する学生の実態や就職先決定要因についてはほとんど研究がなされてこなかった。また,保育者養成校の授業での経験が就職先決定に及ぼす影響についての研究も見当たらない。そこで本研究は,4年制保育者養成校に在籍する保育学生が,授業や実習での経験をどのように捉えて,一般職への就職を決定するのか,その意識の背景や就職先決定の要因を明らかにすることを目的とした。対象は,保育者養成校で幼稚園教諭免許状および保育士資格を取得予定の卒業予定者で,一般職に就職予定の学生へインタビュー調査を実施した。結果,一般職への就職を決めた学生の中には,授業を経験することによってやりたいことが明確となり,保育職以外の分野へ興味を深めることになった学生もいることが分かった。また,実習経験については,経験をポジティブに捉えていたにもかかわらず,保育職への就職に至っていないことも明らかになった。

共著者

河田聖良、齊藤多江子

掲載ページ数

1009-1017