保育実習における「印象に残った場面」の記述内容から見えてくる「振り返り」の実態
こども教育宝仙大学紀要 第7号
保育実習における実習経験を、学生が「印象に残った場面」を通してどのように振り返りを行っているのかという実態を明らかにすることを目的とした。その結果、「印象に残った場面」として保育者の援助に焦点を当てた場面を選択した学生が約半数いた。一方、自分と子どもとのかかわりの場面を選択した学生の中には、実践時の現象や自身のかかわりを、視点を広げて捉え直す経験をしていることが明らかになった。そのためには、「子ども理解」の視点からの振り返りの重要性も示唆された。
齊藤多江子・今井麻美
p25~p33