学術論文

基本情報

氏名 中澤 真弓
氏名(カナ) ナカザワ マユミ
氏名(英語) NAKAZAWA Mayumi

名称

東京都における心停止からの社会復帰率低迷の要因分析 : 心停止傷病者発生時の「共助」に着目した社会復帰率向上方策の考察 (査読付)

単著・共著の別

共著

発表年月

2019/03

発表雑誌又は発表学会等の名称

日本体育大学紀要第48巻2号P89-102

概要

東京都は応急手当講習の修了者数や市中のAED設置数が多いにもかかわらず,病院外で発生した心停止傷病者の社会復帰率が全国平均を下回っている。この原因を明らかにし,社会復帰率向上を目指すための方策について,特に共助体制の構築に着目し,考察した。 
先行研究や公的機関のデータを分析し,社会復帰率に関与する因子を調査したところ,「救急隊の覚知から現場到着までの所要時間が長い」「覚知から病院収容までの所要時間が長い」「救急隊到着前に一般市民による心肺蘇生が実施されていた割合が低い」ことに相関があることが判明した。東京都の社会復帰率向上には,救急活動時間を短縮することとともに救急隊到着前の心肺蘇生実施率を上げることが必要であり,救急隊到着前の可能な限り早期から心肺蘇生を実行する仕組みづくりと,事業所・住民等が積極的に救急活動を支援する共助体制が必要である。

共著者

中澤真弓 武田文男

掲載ページ数

P89-102