【背景】2021年5月「女性救急隊員の認知度とニーズに関する調査」を実施し、「女性救急隊員が必要である」と98%の回答があったが、現状(2021年4月現在)で消防機関の救急資格者の女性割合は2.8%と少数である。【目的】救急救命士養成大学である本学における女性救急救命士活躍推進の取組みを紹介する。【方法】2021年4月より「女性救急救命士活躍推進プロジェクト」として女性学生のキャリアパス教育と研究を継続している。【結果】教員・大学院生・学部生で構成されるミーティングの実施(月1回)、イベント(月経に関する研修会や現役女性消防官との座談会)、研究活動(教員の学会発表、学部生の卒業研究)を実施した。【考察・結語】当学科在学生の女性割合は26%、本学研究科救急災害医療学専攻の女性割合は44%である。救急救命士養成大学におけるライフキャリア教育が高学歴の女性救急救命士を社会に輩出し、男性多数業界における持続的な女性活躍を推進することを期待する。