スポーツ指導者の実態に関する研究−家元としての武芸から運動部活動に至る経緯について
日本体育大学体育研究所雑誌第37巻pp.147ー155
本報告は日本のスポーツに関わる指導者は如何なる変遷を辿り養成されてきたのか検討されている。一般的に指導者養成過程について論じる場合、財団法人日本体育協会の公認スポーツ指導者制度の歴史的経緯に注目される。しかし、本報告では、各種武道種目をスポーツの範疇として捉え、家元制を展開した武芸からスポーツとしての武道までを系譜学的な視点から捉えることによって、日本独自の指導者養成過程を抽出している。そこから指導者の社会的評価の低さが指摘されている現代の指導者養成制度のあり方について指摘されている。
波多腰克晃 井上洋佑
共同研究につき本人担当部分抽出不可能