コーチング科学の学問性についての省察.筑波大学体育系紀要,46,
筑波大学体育系紀要,46
本論文では,コーチングの学問性について、1)対象規定、2)学問構成の原理、3)研究方法論、という3点から、その学問としての性格ないし特徴を「知」という視点から検討したものである。考察の結果、コーチング科学を学問として基礎づける要諦は、体験知や経験知といった「実践知」への埋没を峻拒し、あくまでも他者への説明性と伝承性そして普遍妥当性を確保した「理論知」の行使に徹することであると結論づけられた。
pp.1-13.