高校柔道選手における適切な強化とコンディショニングを明らかにする為に、大学柔道選手の身体組成と比較しその特性を検討した。その結果、上肢・下肢・体幹部の全部位で大学生より高校生が低い傾向がみられた。また、その差の程度は上肢で高く、男子で約10%、女子で約15%であった。男子選手では高校生・大学生共にほぼ全階級、女子選手では高校生のほぼ全階級と大学生の3階級で上肢筋肉量に有意な左右差がみられた。全て右上肢の筋肉量が大きく、その左右差の約半数が5%以上であったが、下肢に関しては男子選手女子選手共に1~2階級にのみ有意な左右差がみられ、その差は全て1~2%であった。