ビーチバレーボールはバレーボールから派生した球技であるが、コートが室内のフロアではなく、砂場であることが大きな違いの一つに挙げられる。最近では、年齢・性別・競技種目問わず、様々なスポーツ選手が砂場でのトレーニングを実施している。これは、砂地など不整地で不安定な場所での運動は、キック力による地面からの反発が十分に得られないため、体幹部を含めた下半身筋活動が多くなることや、上手くバランスをとることが求められる。そのため、砂場走路でのトレーニングは主にこれらの部分の筋力アップや全身コーディネーションが高められることが期待されている。しかし、これまでの砂場でのスパイクジャンプそのものの動作分析や筋表面電波形による分析は少ないため、バレーボールにおけるトレーニングを応用し、ビーチバレーボールのトレーニングを組み立てるというのが現状である。そこで本研究では、砂場上のスパイクジャンプ動作の下肢筋発揮を分析し、フロアジャンプと比較することによって、ビーチバレーボールにおけるスパイクジャンプ動作の特徴を分析し、さらに今後のトレーニングの一助とすることを目的とした。