本研究では大学男子トップチームの試合を中心にトスの滞空時間を計測した。同時にレフト平行トスの滞空時間とブロック枚数の関係をみることにより、どの程度レフト平行トスを速くすればブロック枚数が2枚つかない状態でスパイクヒットできるのかについて考察した。レフトおよびライトの滞空時間がほぼ同じで1.1~1.2秒であった。クイックは男子の場合0.4~0.5秒でヒットしていた。この事実はSee & Responseというブロック指導法に疑問を投げかけるものであると考えられる。2枚のブロックがつけなかった場合のトスの滞空時間は1.2秒以下のものが多かった。これらのデータから、ひとつの目安としてレフト平行トスは1.2秒以下でヒットできるようなトレーニングを積み、逆にブロック側はそれに対応できるようなトレーニングを行っていくと良いかもしれないことがわかった。