本研究では、大学男子トップレベルチームにおける試合中の高強度運動(HIP:High Intensity Preformance)の出現頻度と各運動の時間間隔(ΔTime)を着目し、バレーボールの特性とそれぞれのポジショニングの特徴を浮き彫りにすることによって、適切なトレーニング方法を確立しようとするのが、本研究の目的である。バレーボールにおける各プレーヤーの性質や各ポジションのプレーに必要な能力、現在のバレーボールのルール等から考察すると、以前のような持久力などの有酸素能力に偏ったトレーニングではなく、筋力や瞬発力、敏捷性等の無酸素的能力を向上させるトレーニング方法を重視したほうが良いという結論に達した。