バレーボール世界トップレベルの選手のブロックの動きを科学的に分析した結果から、リードブロックシステムを再考したものである。
現在のブロックスキームは、リードブロック(Read Block)とコミットブロック(Commit Block)に大別することができる。また、それぞれの中には、バンチ、スプレット等のサブスキームがある。日本とアメリカのブロックの定義を比較すると、コミットブロックにはニュアンスの違いは感じられないが、リードブロックに関しては明らかなニュアンスの違いがある。リードブロックについて日本では、トスが上がった場所を確認するのがReadだとしているのに対し、アメリカでは、セッターを見て跳ぶところを判断することがReadであるとしている。定義にこれほどの違いがみられたリードブロックとは、実際にどのようなものなのだろうか。ステップワークや個々のフォームといったテクニック的要素は別にして、オフェンス選手とボールの動きに対するディフェンス前衛選手の位置情報から考察した。