ソルトレイクシティーオリンピックにおけるスピードスケート男子500m競技のレース分析
第17回日本バイオメカニクス学会大会抄録集
本研究では、ソルトレイクシティー冬季オリンピック男子500m競技における世界一流選手の滑走スピードの変化を競技成績と関連づけて検討することにより、競技力向上に役立つ知見を得ることを目的とした。2台のVTRカメラを用いて、スケーターを追従撮影し、その滑走スピードを算出した。その結果、500m競技のような高速レースにおいて優れた成績を出すためには、インスタートレースでは、400m付近、アウトスタートレースでは300m付近の最大スピードを獲得する必要性が示唆された。
湯田淳、青柳徹、高松潤二、阿江通良
p.58