「公立学校における進化論の教授に関する一考察-ジョージア州コブ郡の事例を対象として-(査読付)」
日本教育行政学会紀要『日本教育行政学会年報』
宗教右派が決定に重要な役割を担ったとされる米国コブ軍教育委員会の政策を詳細に検討した。同教育委員会の決定は、通税が論じるように宗教右派に従属したものではなく、教育内容にかかわる民衆統制の範囲を自己限定したものであったこと、そして他方では教師の教育の自由を尊重しつつ、教育内容について民衆統制と専門的指導性の対立する契機を新たな水準で調和させようとする試みであったことを明らかとした。
P.119-131