「教職の専門性と官僚制」(研究報告書)
『学校選択制度による公立格好教育の質の向上メカニズムに関する研究』 平成16~18年度科学研究費補助金研究成果報告書 (研究代表者:黒崎勲)
従来、教師の自律的な活動は、そのまま教育官僚制を克服するものとみなされてきた。しかし、専門的知識の累積によって価値中立的であろうとする専門家の態度が、逆に専門家不審を生むというジレンマをもたらしている。本論は、専門家の営為の中に、非合理的で主観的な非専門家の役割を位置づけようとする科学哲学の試みを参考に、教育に徹する社会的意思決定の正統性を再考察した。
P.145-161