学校運営協議会における熟議のジレンマに関する一考察
日本学校教育学会第28回大会自由研究発表
M中学校区学校運営協議会を事例にし,公的熟議の場に私的利害を一切持ち込ませないといった制度設計こそが逆に熟議の成立を疎外していることを論じた.また熟議の成立条件を考察する上で,対話の場から私的意見を一切排除すべきだという理論は必ずしも絶対条件ではないといったことを米国の宗教的対立をもたらす教育内容をめぐる論争から明らかとした。