スポーツを研究の題材として捉えるとき,ほとんどの場合,その研究領域は複数の基礎学問領域をまたぐ「学際的」な分野になる。本書は日本体育大学体育学部においてスポーツにかかわる学びを進めるうえで,特に実践的な観点からのアプローチを意図してつくられた。スポーツ研究Aではスポーツ研究の分野で取り扱われる領域や手法を概観する。そこからスポーツ研究が非常に広範囲にわたる領域をカバーするものであることを体感するとともに,そのなかから自分が特に興味ある領域を1つでも2つでも発見してもらいたい。スポーツ研究Bでは,特にスポーツテストや体力測定で取り扱われるような測定を実践し,データの取得,統計学的処理,レポート作成などの作業を行えるような内容になっている。