超音波断層法を用いたヒト外側広筋のモーメントアーム算出

日本体育大学紀要30(1)

ヒトの関節運動は、筋が活動し、それがモーメントアームを介して骨格に伝達されることにより起こる。バイオメカニクスや運動生理学の研究分野では、筋の発揮した力から関節トルクを算出したり、逆に測定された関節トルクから筋が発揮した力を算出することがよく行われる。このような計算を行う際には正確なモーメントアーム値を用いることが重要となる。
　本研究では、超音波断層法を用いて大腿四頭筋の腱移動量を測定し、モーメントアームを求めた。ただし、超音波法の技術的な制限から、外側広筋の腱移動量を大腿四頭筋の腱移動量を代表するものと仮定し、実験を行った。

伊藤雅充、村岡慈歩、福永哲夫

p.111～p.115 共同研究につき本人担当部分抽出不可能