In vivo moment arm determination using B-mode ultrasonography

Journal of  Biomechanics 33(2)

3種の力発揮（最大筋力の0、30、60％）をしているとき、関節角度変化（da）に伴う前脛骨筋遠位腱の移動量（dx）をヒト生体でBモード超音波法を用いて測定した。被験者は成人男性7名であった。モーメントアーム(m)をm=dx/daの式を用いて求め、さらに算出されたモーメントアームと関節角度の関係を式m=R sin(a+?)を用いて回帰した。このとき、Rはmの最大値、aは関節角度、?はmが最大となるときの関節角度を90度からのオフセットとして表したものである。30％と60％の曲線はほぼ同じで、0％の曲線はこれらよりも下方に位置しており、0％のRは他よりも有意に小さかった。本研究の結果から、ヒト生体で超音波法を用いることにより、モーメントアーム算出が可能なことが示された。

Ito M., H.Akima and T.Fukunaga

p.215～p.218