等尺性膝伸展中に超音波法を用いて外側広筋の筋束長と羽状角を測定した。膝が伸展位に近くなると、筋束長は短くなり(安静時100°で116mm、10°で88mm)、膝伸展トルクの増大にともなって短縮した(100°で116mmから92mm)。羽状角はトルク増加にともない増大した。これらの変化は膝が完全伸展位に近いほど筋-腱複合体のコンプライアンスが大きくなることを反映している。また、筋力と筋束長の関係から、外側広筋は膝角度70°以下では長さ-力関係の上向脚を、70°付近ではプラトー域を、70°以上では下行脚を用いていることを示している。