本研究では、200m自由形泳において、エネルギー供給の面からどのようなレース展開が望ましいかについて検討を行った。まず、被験者に200m全力泳(T200)を行わせ、そして、50m、100m、150mのペース泳を行わせた。試泳前と試泳後1、3、5、7分後に血中乳酸濃度を測定した。また、それぞれの試泳でのストロークパラメータも測定した。これらの実験から、各ラップの平均泳速度と血中乳酸濃度の間には一定の傾向はみられなかったものの、200m自由形の中盤から後半の局面における各エネルギー供給系の貢献度が競技力を左右する可能性があるのではないかと考えられた。