本研究では、サーブボールの軌跡や速度等の基礎的データを収集することにより、サーブおよびサーブレシーブのパフォーマンス向上に資する情報を得ることを目的のひとつとして研究を行った。また、スピードガンで計測したサーブボールの速度とハイスピードビデオカメラで撮影した映像から求めた速度が一致するかどうか確かめた。最も短かった飛行時間は男子が0.59秒、女子が0.66秒であった。今回スピードガンで測定した値と映像分析から求めた速度の関係から、スピードガンは比較的簡単にサーブボール速度の計測が可能であるが、正確性に欠けることが明らかとなった。サーバーの位置やボールの左右、上下変位の程度によって、正確性も変動する。そのなかでも特にサーバーの位置が重要であることが示唆された。