本研究では、宇宙飛行のシュミレーション実験であるベッドレスト(BR)を用いて、20日間のBR中の動的なレジスタンストレーニングが下腿三頭筋の筋機能について、磁気共鳴機能映像法(muscle functional MRI:mfMRI)を使って評価することを目的とした。BR中のレジスタンストレーニングは、運動によるmfMRIのシグナル変化を維持するという仮説について検証した。
今回行ったBR中のレジスタンストレーニングは、mfMRIから得られた情報に限って言えば、下腿三頭筋の筋機能を維持するために有効であったと結論することができる。このようなトレーニングが宇宙飛行中でのカウンターメジャーの一つとなるものと思われる。