被験者を伸張性トレーニング群、短縮性トレーニング群、コントロール群分け、8週間の肘屈筋群レジスタンストレーニングを行わせ、トルク-関節角度関係と、角速度-トルク関係の変化をみた。トレーニングは肩関節を45度屈曲位で行った。トルク-関節角度関係はガウス曲線を用いて回帰し、曲線が最大値をとる関節角度q0を求めた。また、角速度-トルク関係をHillの方程式を用いて回帰し、最大収縮速度V0を推定した。両トレーニング群ともにトレーニングにより、q0が増加、V0が増加した。この原因として、筋-腱複合体のコンプライアンス増加、筋線維タイプの速筋化、直列サルコメア数の増加を引き起こした可能性が考えられた。