膝伸展筋の等尺性最大トルク、筋体積、筋形状(筋束長、羽状角、モーメントアーム)を実測し、大腿四頭筋の固有筋力を算出した。運動単位の活性度は最大随意収縮中に電気刺激を加えるTwitch Interpolation法から求めた。等尺性の最大関節トルクと大腿中央部の解剖学的断面積、大腿四頭筋の筋体積との間に有意な相関関係が観察された。大腿四頭筋を代表する筋として外側広筋の生理学的断面積を算出し、発揮張力は腱張力と外側広筋の大腿四頭筋に対する筋体積比から求めた。その結果、外側広筋の生理学的断面積あたりの筋張力は男性が3.75±0.28kg/cm2、女性が3.75±0.27kg/cm2となり、生理学的断面積と筋張力の間に極めて高い相関関係(r=0.96)が観察された。