サッカーの試合では選手が直接ボールに係わるon the ballの局面は2%程度であるといわれている。したがって、98%はボールに直接関わらないoff the ballの局面ということになる。off the ballの動きがよりよいものであれば、on the ballの局面がより有利に展開可能になると考えられる。そこで、シドニーオリンピック日本代表フォワードの選手に注目して、選手の位置をデジタイズし、透視画法の原理を用いて、フィールド平面上の動きに変換した。そして動きの軌跡からoff the ballの動きについて議論した。