筋－腱－骨格系の形状がヒト骨格筋の長さ－力関係に与える影響

日本体育学会50回大会（東京）

近年、筋線維の活動が関節に伝達されるまでに筋－腱複合体の形状が影響を与えていることが明らかにされてきた。また、モーメントアームも力や長さ（角度）変化の伝達に深く係わっており、様々な方法で評価されてきた。本研究では、筋線維から関節への活動の伝達について考える際には、筋－腱複合体の形状とモーメントアームを総合的に考慮する必要があると考え、足背屈の関節角度－トルク関係と前脛骨筋の筋－腱複合体の形状の関わりについて考察した。形状の評価には超音波断層法とMRI法を用いた。測定したのは、安静時及び随意最大筋力発揮時の前脛骨筋の筋束長、羽状角、解剖学的断面積であった。筋体積を算出し、筋の生理学的断面積を求めるとともに、関節トルクとモーメントアーム値から腱張力を算出し、固有筋力を求めた。これらの値を用いて、筋－腱複合体の形状が骨格筋の長さ－力関係の関節への伝達に与える影響について考察を行った。

伊藤雅充、福永哲夫、浅見俊雄

p.●～p.●　共同研究につき本人担当部分抽出不可能