松岡譲‐「牛」として、「馬」として
国文学解釈と鑑賞、別冊:芥川龍之介 その知的空間、pp334-338
松岡譲と芥川龍之介の交渉を追尋し、影響関係を跡付けた論考。松岡と芥川とは、それぞれ出発期にともに第4次『新思潮』に拠った文学的同志である。ただし、越後人松岡と東京人芥川とは、その文学の質も身の処し方もことごとく対蹠的であった。だが、そのような対蹠的な個性同士であったが故に、互いに小さくない影響を与え合うことができたのである。
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