尾山篤二郎の匿名記事‐『詩歌』第1巻(明治44)所載分‐
室生犀星学会秋季大会
前田夕暮主宰の歌誌『詩歌』第1巻における4編の匿名記事の筆者を歌人尾山篤二郎と特定した。それによって、初期尾山の短歌観の闡明および第1歌集『さすらひ』の世界の闡明へ向けての基礎資料の充実が図られた。また、結果的に、尾山が『詩歌』初年の対外的な歌壇時評の主力担当者であることも明らかとなった。