芥川龍之介「戯作三昧」論
日本文芸学会夏期研究集会
芥川「戯作三昧」の文芸構造について論究。挿話並列型と見る従来の作品理解に修正を加え、個々の挿話を有機的に連関させる方途を探り、作品の立体的な構造化を試みた。さらに副登場人物群の機能を検討し、主人公の在り方の解体と構築とが同時進行する同作の文芸的特質について論じた。