芥川龍之介「芋粥」論
日本文芸学会夏期研究集会
芥川「芋粥」を主人公の欲望のドラマとして解読。作品舞台の「京都」「敦賀」の対立という側面から作品にアプローチし、主人公と副主人公とを、それぞれ「都人」「敦賀人」とに定式化し、両者の文化的価値観の衝突の様相について作品形象に即して分析を加え、新たな作品理解の方向を示した。